最近はPM2.5のせいもあり、朝夕に霞が良くかかる。

すっきりしないうす茜色の空に、突然、水平に楔が突き刺さる。
遠くてわからないが、渡り鳥のカモの仲間だろうことは想像できる。
夕焼けに楔

渡り鳥といえば、昔のCMをいつも思い出す。

雁が北から口に枝をくわえて渡ってくる。
飛びつかれると、波間に枝を浮かべ、その上で羽を休めるという。

そうやって津軽にたどり着くと、浜に枝を落としてさらに南に飛んでいく。
日本で冬を過ごした雁は、早春に再び津軽に戻り、枝をくわえ飛んでいく。
後には、生きて帰れなかった雁の数だけ、枝が残る。

浜の人たちは、その枝を集めて風呂を焚き
不運な雁たちの供養をしたのだという。


黒澤明さんが若かりし頃に出演したサントリーのCMだ。
雁風呂(がんぶろ)という、津軽に伝わる話を
たき火の映像とともに、淡々と語り手が話している。
小学生の頃の自分には、とてもインパクトがあった。

なぜか黒沢さんのコメントも印象深く忘れられない。
「哀れな話だなぁ、日本人って不思議だなぁ」

日本に生まれ育ち、ともに育ててきた感性を、いつまでも大切にして生きていきたいものだ。
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